FXを始めようとしている人の多くは、今よりも収入を増やしたいと考えているはずです。FXトレーダーとして活躍している人が、どれだけの年収があるのか気になるのではないでしょうか?
また、トレーダーがどの程度稼ぎがあるのか分かれば、FXを始めるかどうかの判断基準とすることができます。さらにはライフプランの作成にも役立つでしょう。もちろん、自分同じように稼がるとは限りませんが、ある程度の目安とすることができるはずです。
そこで今回は、FXのトレーダーがどれだけ年収があるのか紹介していきます。
為替ディーラーの年収はどのくらい?
そもそも、FX市場の参加者には機関投資家と個人投資家がいます。機関投資家とは、個人投資家などから集めた巨額の資金を使って投資活動をする団体のことです。投資信託や年金基金など、様々な法人が存在しています。
その団体の中で為替取引を行う投資家のことは為替ディーラーと呼ばれます。為替ディーラーと個人投資家の違いは報酬の受け取り方です。為替ディーラーは会社に所属しているので、給料という形で報酬を受け取ることになります。
基本的には安定していますが、一般的なサラリーマンよりも個人個人で年収に差があると言われています。これは歩合制が採用されている企業が多いからです。一般的なサラリーマンよりも実力主義の世界と言えるのです。
為替ディーラーの年収いくらくらいあるのでしょうか?一般的には800万円~1200万円程度と言われています。いわゆるアッパーミドル(中流階級の上位層)の所得を稼ぎ出しています。
さらに凄腕のディーラーであれば、年収2000万円以上稼ぐ人もいます。また外資系企業のディーラーは年収が高い傾向にあり、やはり年収2000万円を超える人が多いようです。
個人投資家には専業トレーダーと兼業トレーダーが存在
個人投資家とは会社などの組織に所属せずにトレードを行う人のことを言います。個人投資家といっても大きく分けて2つのタイプがあります。
・専業トレーダー
・兼業トレーダー
専業トレーダーとは、主にFXトレードのみで生計を立てている人のことを指します。一方で兼業トレーダーは、FXトレードを副業として行っている人のことを言います。
兼業トレーダーはたいていの場合、日中は会社員として働いていいます。会社の勤務時間以外にトレードしたり、空き時間で為替レートのチェックを行ったりしています。
専業トレーダーの年収は?
専業トレーダーの年収はどの程度あるのでしょうか。専業トレーダーの場合、FX取引にかける時間が限りなく多いわけです。極端に言えば、寝ている時間や食事を取っている時間以外、ずっとFXトレードすることも可能です。
当然、FXの勉強や研究に費やす時間も豊富です。このような専業トレーダーの利点をうまく活用できた人の中には、億トレーダーになる人もいます。
一方で専業トレーダーの強みを生かせなかった人は、年収が0になることも珍しくありません。年収がないどころか、年間でマイナスになってしまう人もいます。専業トレーダーであれば、このようなリスクは背負わなくてはいけません。
安定的に利益を出して長年トレーダーとして活躍している人の場合、年収600万円~1000万円程度というのが一般的です。それなりの生活水準を達成できると言えるのではないでしょうか?
兼業トレーダーの年収は?
兼業トレーダーの年収はどのくらいのものなのでしょうか?兼業トレーダーは副業でFXを行っている人のことです。
兼業トレーダーの強みは何といっても本業の収入があることです。本業の収入があってのFX取引なので、利益が出なくても生活に支障をきたすことはないでしょう。気持ち的にも余裕をもってトレードを行うことができます。
一方でデメリットはFXにかける時間が限られているということです。FXにかける時間というのは取引時間だけではありません。
為替相場の動向をチェックしたり、自分のトレードを振り返ったりする時間が必要になります。弱肉強食のFXで勝とうと思えば、相当な勉強時間が必要になるでしょう。FXに専念するという点で、兼業トレーダーは厳しい条件に置かれていると言えます。
兼業トレーダーの年収は、時間的な制約から多くても数百万円程度であることがほとんどです。少ないと感じるかもしれませんが、副業として考えれば100万円程度であっても十分な額と言えるのではないでしょうか。
ただし、数千万円を投資につぎ込むことができるなど、資金が豊富にある兼業トレーダーは専業トレーダーと変わらない年収を達成している人もいます。
FXで1億円を稼ぐためには
さて、ここまでFXトレーダーの年収を紹介してきました。多いと感じた人もいれば少ないと感じた方もいるでしょう。
今回紹介したのはおよその目安となる年収です。実際には億トレーダーと呼ばれる人も存在することは確かです。もちろん数は少ないですが、存在しているということは年収1億円稼ぐことは可能であることを意味します。
せっかくFXにチャレンジするのであれば、夢を追ってみるのも面白いのではないでしょうか。最後にFXで大金を稼ぐためにはどうすればよいのか考えてみましょう。
資金が貯まるまではサラリーマンとの兼業で
年収1億円を稼ぐためには、相当な資金が必要になることは言うまでもありません。10億円の資金があったとしても、年利で10%以上稼ぎ出す必要があります。
資金が少ないうちはサラリーマンとして生活費と貯金分を稼ぐことをおすすめします。億トレと呼ばれる人でも、最初は100万円程度のお金を運用していた人も大勢います。
初めのうちは会社員として資金を貯めながら、空き時間に兼業トレーダーとして経験を積んでおきましょう。
さて、トレード資金の内訳を再度確認しておきましょう。生活費とトレード資金の発生源は次の式で表されます。
・生活費→サラリーマンの給料
・トレード資金→サラリーマンの給料+FXで稼いだ利益
トレード資金額のバランスに注目してください。兼業トレーダーを始めたころは、「サラリーマンの給料>FXで稼いだ利益」となるはずです。
しかし、順調にトレード資金が貯まっていけば、その差は小さくなっていくでしょう。「サラリーマンの給料<FXで稼いだ利益」となると、そろそろ専業トレーダーとして独立を考え始めてもよいかも知れません。
FXで稼いだ利益を生活費に回しても気にならなくなる程度まで成功すれば、専業トレーダーに転身したほうがよいでしょう。
とはいっても億トレーダーになろうと思えば、人並外れたセンスが必要になります。さらに安定的に利益を出さなければなりません。
現実的には専業では800万円、副業では200万円程度の年収を稼ぐことができれば十分なのではないでしょうか?
ただ、夢を追うことは技術向上のためにも良いことですし、何より楽しさを感じやすくなれます。みなさんも億トレーダー目指してFXを楽しみましょう。
コメントを残す