FXをやっていると、なんとか損を少なく利益を大きく出したいと思いますよね。しかし、いつもうまくいくとは限りません。予想に反して、損失が出てしまうこともあるのではないでしょうか。また、取引にそんなに時間を割けない!という兼業トレーダーもたくさんいますよね。
そこで今回は、チャートに向かう時間を減らせる注文方法を紹介していきます。
◆OCOって何?
One Cancels the Other の略で、オーシーオーと読みます。
新規注文や、決済注文において2つの注文を同時に出し、片方の注文の条件が成立するとそれをオーダーし、もう一方をキャンセルすることのできる注文方法です。
例えば、新規注文の時
このように、オーダーを同時に出すことができます。これだと、損失が出ても最小限に抑えることができますね。
また、決済注文の時
このようにOCO注文をすることで、もともと3円分の利益が確定している中で更に2円分の利益を狙うことができ、一方でレートが下がっても最低限2円分の利益を確保するように設定することができます。
◆OCO注文のメリット
・利益と損切りの注文を同時に出すことができる。
・利益の最大限を狙いつつも、最低限の利益を確保することができる。
このため、取引のための時間を確保することが難しい人にもおススメの注文方法です。また、リスク管理にも有効なのでFX初心者が練習するためにもちょうどよい方法です。
◆損切りできない人はOCO注文で!
例えば、投資した商品が下落した!こんな時…
① 様子を見る。
② 待つ。
③ 損切りをする。
迷わず損切りできる人はどれほどできるでしょう?損をしたくない!そんな気持ちからいつまで経っても損切りできない人もいると思います。人間の性ですよね…。しかし、利益を出しているトレーダーはとにかく損切りを徹底しています。過去に損切りせずにいたけど、今はしっかり損切りをして利益を出しているとまで言っています。FXの場合、待っていればいずれ価格が戻ったり上昇することはありますが、それより早くカットされてしまうこともあるでしょう。
このような時に便利なのが、OCO注文で事前に損切りを設定できることです。後は機会が無情に損切りをしてくれます。そして、その後は触らないこと!チャートを見ていると、ついついまだいけると損切り注文をずらしてしまうことがあります。これでもOCO注文の意味がありません。設定した価格からはずらさないように心掛けましょう。それでもやってしまう人は、チャートを見ないようにした方がいいかもしれないですね。そもそも先、チャートを見ずに注文できることが、OCO注文のメリットです。しっかりメリットを生かしていきたいですね!
◆こんなところに注意!
こんなに便利なOCO注文ですが、注意しなければならないことがあります。
・トレンド中でも自動的に決済してしまう。
・価格設定が現在のレートから離れすぎていると約定されない。
・同じ通貨ペアであることと、注文数量が同じことが条件。
OCO注文をすると、その後に値動きがあっても注文した値で自動的に決済してしまうので、注意が必要です。利益拡大を狙っている時は、注文の修正が必要となるため相場に張り付く必要が出てきてしまいます。
また、OCO注文の際に設定した価格が現在のレートとかけ離れている場合は約定されないことがあります。設定した相場まで到達しないためです。この時、注文不成立で注文自体が削除されてしまうので注意しなければなりません。
単純に、OCO注文の入力し間違いで損をしてしまった!という例もありますので、しっかり確認する癖をつけたいところです。
◆OCOと合わせて覚えておきたい、IFD注文とは!
IFDとは、If Doneの略で、イフダン注文と読みます。買い・売りの注文を同時に出せる注文方法です。
どういうことかというと…
このように、価格が落ちた時に自動的に新規注文ができるのがIFD注文の魅力です。
◆合体技!IFO注文
さらに、IFDとOCOを合体させた注文方法もあります。
このように、合わせて使うこともできるのはなんとも便利ですね。
◆
基本的にFXではチャートを常に見続けて、その値動きを見極める必要があります。しかし、その必要がないのがOCOのいいところです。事前にチャートを分析して、どのタイミングで新規注文をするのか、あるいは損切りをするのか事前に決めておくと良いです。重複しますが、チャートを確認している時間が取れない人にうってつけの方法ですね。
◆MT4でOCO注文を利用する時の注意点。
日本人トレーダー利用数が圧倒的に多いXMですが、そのプラットフォームは海外共通のMT4・MT5を利用しています。MT4利用時には、国内FX会社のそれとは異なる部分があるので注意しておきましょう。気を付けなければならない点は以下の2つ。
・OCOという表記はない。
・新規注文ではOCOを利用することはできない。
と、いうことでMT4でOCOを利用する時には決済注文でのみになります。ですから、事前にポジションを保有している取引でのみ有効となります。しかし、逆に言えばポジションを保有している取引ではOCO注文を使うことができるので、高レバレッジを掛けた取引では特に有効でしょう。
MT4で注文の仕方を慣れてしまえば、海外FXのプラットフォームはほとんどがMT4で共通しているのでどの会社を利用しても対応できるのがいいところですね!
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